引き継ぎ書 1 枚で、1 年放置のブログを Claude Code が立て直した

このブログは、1年以上ずっと止まっていました。記事は「Hello world!」と「test」の2つだけ。WordPress を入れたのは 2025 年の春。それっきりでした。

でも、書けなかったわけじゃないんです。僕は毎朝 3 時に起きて、ノートに思考を書き出す習慣があります。文章を書くこと自体は、毎日やっている。

止まっていた本当の理由は、「書く」以外のところが面倒くさかったから。管理画面を開いて、カテゴリを整えて、設定を見直して、スパムコメントを片付けて……。その「運営の摩擦」に毎回つまずいて、結局そっと閉じる。1 年、その繰り返しでした。

だったら、手作業をやめればいい

僕の仕事も、副業の物販(せどり)も、根っこは同じです。面倒な手作業を、コードで仕組みに変える。なのにブログだけ手でやろうとしていた。よく考えたら、おかしな話です。

そこで今回は、AI コーディングエージェントの Claude Code に任せることにしました。といっても、いきなり「ブログ直して」と丸投げはしません。やったのは、引き継ぎ書(仕様書)を 1 枚書いて渡すこと。

  • 何のために、何をするのか
  • どの順番でやるのか
  • 危ない操作(削除・公開)は、必ず確認してから
  • 失敗しても戻せるように、先に現状を記録しておく

この「人間が段取りを決めて、実行はエージェントに任せる」やり方が、今のところ一番事故りにくいと感じています。

WordPress は、外から操作できる

仕組みの肝は、WordPress に最初から付いている REST API という “外からの受付窓口” です。ここを使うと、管理画面を開かずに、記事の投稿やカテゴリ作成をプログラムから頼めます。

ログインは、いつものパスワードではなく アプリケーションパスワードという専用のカギを 1 個発行して使います。本体のパスワードを渡さずに済むので安全です。

イメージとしては、こんな数行で記事が投稿できます(Python)。

import requests

requests.post(
    "https://example.com/wp-json/wp/v2/posts",
    auth=(username, app_password),   # 専用のカギで認証
    json={"title": "記事タイトル", "content": "<p>本文</p>", "status": "draft"},
)

statusdraft(下書き)にしておくのがポイント。いきなり公開しない。まず下書きで作って、自分の目で確認してから公開に切り替える。これだけで事故がぐっと減ります。

Code が一気に片付けてくれたこと

引き継ぎ書を渡したら、Code はこれを順にやってくれました。

  • カテゴリを 3 つ作成(つくる=技術と自動化、聴こえないこと=難聴と向き合う話、自由になる=物販と独立の記録。このブログの 3 本柱です)
  • 第 1 記事を下書きで投稿 → 確認後に公開
  • 放置していた「Hello world!」と「test」を下書きに格下げ
  • サイトの設定を点検・修正
  • たまっていたスパムコメントを一掃(数百件)

正直に言うと、数百件のスパムコメントがログの上で次々に消えていくのを見たとき、思わず「おお」と声が出ました。僕はキーボードに指一本触れていない。ただ画面を眺めているだけです。

手でやったら半日仕事です。それが、段取りを決めて任せるだけで終わりました。

最後にハマった、間抜けな落とし穴

全部終わったはずなのに、サイトを開いても1 年前のまま。一瞬「失敗した」と思いました。

犯人は キャッシュでした。表示を速くするために、サイトは少し前の状態を保存して見せている。だから新しい記事がすぐには映らない。シークレットウィンドウで開いたら、ちゃんと最新になっていました。

——機械を疑う前に、自分が見ているものを疑え。良い教訓でした。

このブログは、こういう場所

聴こえないこと、手作業の山、面倒な運営。僕の周りには、わりと「思い通りにいかないこと」が多い。そのたびに、文句を言う代わりに、手を動かして仕組みに変えてきました。

制約や面倒を、実装で武器に変える。

そして、その記念すべき記事で、1 年居座っていた「Hello world!」を、ようやく自分の言葉で上書きできました。

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